第424章 青山のお爺さんの決定

院長室。

青山のお爺さんは杖をぎゅっと握りしめていた。顔つきは、これ以上ないほど険しい。

向かいに座る青山雅紀は、何度か口を開きかけては閉じる。

しばらくの沈黙。

やがて青山のお爺さんが、ぱっと顔を上げた。声には年長者の威圧がこもる。

「随分と度胸がついたじゃないか。もう自分は一人前だと思っているのか。独立したからって、この俺を眼中に置かんとは。こんな大事なことを、ひと言の相談もなしとはな」

それは家の未来に関わる話だった。

もしも青山光の腹の子が男なら、次代の跡継ぎになる。

何があろうと、本来なら真っ先に報告が入るべき事柄だ。

それを――。

青山雅紀は、その事実をここま...

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