第432章 婚約パーティー

青山光が通う大学の実験棟の多くや、そこにある設備はすべて青山雅紀が寄付したものだった。

その目的は至ってシンプルで、会社を発展させるためだ。

中山家はよくもまあ彼のお膝元でスタジオを立ち上げたものだ。しかも、事業の方向性まで完全に一致しているとは。

同じ大学で実験室の距離も近い。この先……

作業に追われていた青山光は背筋に冷たいものを感じ、振り返ると青山雅紀の陰鬱な瞳とぶつかった。

「あなた、どうしたの?」

「何でもない。コソコソと嗅ぎ回っているネズミがいるだけだ。俺に任せておけ。しばらくは中山家の人間から離れていろ」

「うんっ、あなたの言うことなら何でも聞くよ」

青山光は甘...

ログインして続きを読む