第446章 傲慢な中山裕太

廊下には、岡本馨のすすり泣く声が、いつまでも木霊していた。

一方その頃、中山裕太はゆっくりと立ち上がり、乱れた服を整えると、ふてぶてしい声を響かせる。

「どういうつもりだよ? 忘れるなよ、今のお前は俺の婚約者なんだぞ。俺が何しようが当たり前だろ。逆らうなんていい度胸だな。今すぐ家に帰って、婚約はなかったことにすると言ってやってもいいんだぜ」

そう言って、さっさと廊下の出口へ歩き出す。

岡本馨は、はっとしたように顔色を変え、慌てて声を上げた。

「やだ、やだ……悪かったってば。お願い、婚約だけはやめないで……? ただ慣れてないだけなの。少し時間ちょうだい。一緒に、ゆっくりでいいから……...

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