第468章 お互いだけ

 彼は青山光をぎゅっと抱きしめた。

「だからさ、やりたいことがあるならやればいい。俺のことなんか気にするな。それに……罰を受けるべき奴らってのは、ちゃんといる」

 青山光は小さく息を吐き、「うん」と短く返すと、淡々と続けた。

「あなたはもう、嫌なこと考えないでよ。あなたには私がいるし、私にもあなたがいる。他の人なんて、ほんとどうでもいいんだから」

「そうだな。俺にはお前と、お祖父ちゃんがいれば十分だ」

 それ以外の人間なんて、まとめて頭の片隅から放り出してしまえばいい。

 そよ風が吹き抜け、梢を揺らす。地面には木漏れ日がまだらに落ちていた。

 青山光は気だるげに青山雅紀の胸にも...

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