第470章 悪夢

真っ暗な部屋。

青山光はハッと夢から目を覚まし、大きく口を開けて荒い息を吐いた。その額には冷や汗がびっしりと滲んでいる。

青山雅紀も目を覚まし、恐怖に怯える彼女の様子を見て、その身をそっと抱き寄せた。

「どうした? 怖い夢でも見たのか?」

「うん……すごく大きな怪獣に食べられそうになったの。すっごく怖かった……」

青山光は声を詰まらせながら、青山雅紀の胸にすがりついた。

夢の中の出来事は、あまりにもリアルだった。

まるで荒野のような場所。見渡す限り同じ景色が続いていて、どこへ逃げても抜け出せなかった。

必死に、ただ必死に走った。けれど最後には黒い雲に覆われ、その雲がどんどん近...

ログインして続きを読む