第474章 やはり優しすぎる

室内は、静寂に包まれていた。

青山雅紀は俯き、懇願するような青山光の姿に仕方なく溜息をついた。

「要するに、君の父親を危険な目に遭わせたくないんだな?」

黒幕が誰で、どんな目的があるのかは分からない。

だが、奴らが安田大吉を攫おうとしている今こそ、絶好の機会だった。

彼らは安田大吉に発信機とボイスレコーダーを仕掛けていた。

安田大吉の身に何が起きようと、すべて手にとるように分かる。

虎穴に入らずんば虎子を得ず、だ。

青山雅紀にとって、この策は極めて有効だった。芋づる式に黒幕をあぶり出し、その目的を暴くことができるからだ。

しかし、青山光は見るからに痛ましそうな顔をしている。...

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