第486章 臆病になるべきではない

「光、今回海外へ行くのは、ただ人を救うためだけじゃない。さらに重要なのは、真実を突き止めることだろう」

暗闇の中で響く青山雅紀の低くしゃがれた声には、無限の力を与えてくれるような安心感があった。

青山光は高ぶる気持ちを落ち着かせ、彼に抱き寄せられたまま口を開いた。

「私のこと、わかってるでしょ? そんなのただの言い訳よ。表向きは安田大吉を憎んでる、死ねばいいなんて言っても……心のどこかでは、やっぱり同情しちゃってるの」

幼い頃、家族三人の生活はとても幸せだった。

お父さんとお母さん、そして彼女。温かく、喜びに満ちた家庭だった。

昔から明るく活発だった彼女は、まさに家のお姫様だった...

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