第494章 お婆さんの心残り

子供。

またしても、子供のことだ。

西村友紀は、ひどく険しい顔つきになった。

「子供なんて、私が欲しいからってすぐにできるものじゃないわ。もしかしたら、私じゃなくて彼の方に問題があるのかもしれないし」

ベッドでの青山聡の、あのほんの数分間の出来事を思い出し、彼女はハッと目を輝かせた。

「お母さん、やっぱり彼の問題かもしれないわ。考えてもみてよ……」

それから彼女は、二人の夜の事情について事細かに説明し始めた。

安田杏里は目を細め、深刻そうな面持ちになった。

「それなら、いっそ彼を病院で検査させたらどうかしら」

てっきり妊娠さえすれば、次の計画へと駒を進められると思っていた。...

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