第496章 種借り

「あっ」

女の喘ぎ声が、弾かれたように部屋に響いた。

男の掌が女の胸をつかみ上げ、ぐい、と強く握りしめる。艶っぽい声が波のように押し寄せ、聞いているだけで頭がくらくらするほどの、強烈な春の薬。

その声を聞きたくなくて、男はそのまま顔を伏せ、赤い唇を荒々しく塞いだ。

唇が絡み、息が絡まる。

男はまるで獣だ。容赦のない動きで、あっという間に女の服を引き裂いていく。

そう、引き裂いた。徹底的に。

ほとんど、手で剥ぎ取ったに等しい。

西村友紀の裸体があらわになる。だが彼女は、目の前の男の乱暴さを少しも嫌がる様子を見せない。むしろ、その腰に脚を絡め、全身をぴたりと押し付けて、楽しむよう...

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