第500章 反応

目の前の男が納得していないのは、一目で分かった。

院長はそれ以上多くを語ろうとはせず、

「言うべきことは全部言った。あとは自分で考えろ」

とだけ告げた。

教えればまだ変わる余地のある人間もいる。だが、言葉を尽くすだけ無駄な人間もいる。

目の前の男は、まさに後者だった。

ただのそこらの医大を出ただけ。本来の経歴からすれば、この病院に来る資格などない。

最初は親のコネに免じて顔を立ててやっただけだったのに――結果的に、とんでもない厄介ごとを抱え込む羽目になった。

院長は鼻で笑い、手をひらひらと振って男を下がらせた。

院長室を出た主治医は、その足で西村友紀からの電話を受け取った。...

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