第509章 黒幕

部屋の中は水を打ったように静まり返り、針の落ちる音さえ聞こえそうだった。

耳に届くのは、キーボードを叩く指先の音だけ。

ほどなくして、一通のメールが送信された。

青山光は、ゆっくりと両手を握りしめ、拳を作った。

一秒、二秒、三秒……。

一分、二分、三分……。

丸々三十分が経過した。

それでも、相手からの返答は一切ない。

額にじわりと汗がにじむ。青山光は青山雅紀の腕をきつく掴んだ。

「相手はもう消えちゃったのかな? あのアカウント、ただのダミーかもしれない」

もともと海外のアカウントであり、いくつものサーバーを経由してメッセージを送ってきている。だから、相手が完全に姿を消し...

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