第513章 嫉妬に狂う

名門サークルは広くはない。だからこそ、ちょっとした噂でも、あっという間に広がってしまう。

中山誠子が多額の借金を抱えていることなど、とっくの昔に知れ渡っていた。

ゆえに、いま中山誠子が会社を切り盛りして、見た目だけなら順風満帆に見えたとしても――近づく者はほとんどいない。金を貸してくれと頼まれるのが怖いからだ。

青山光は首を振る。

「そんなこと、ないと思うよ。青山聡って人、頭がいいわけじゃないけど、そこまでバカでもないから」

よくよく考えれば、前の人生での青山聡は、ずっと仕事にかかりきりだった。その後、自分が手助けするようになってからは、内と外から支え合う形になって、この時期の青山...

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