第523章 協力

ハハハハハ……。

 狂ったような笑い声が、人気のない廊下に反響した。

 男は笑い続けながら、目尻から一筋、血の混じった涙を伝わせる。そのまま冷え切った視線を岡本馨の病室の方角へと投げた。

「さっきの話、聞いてただろ? 今の俺にはもう選択肢なんて残ってない。隠し子は反吐が出るほど嫌いだがな、それ以上に、俺を虫ケラ扱いする連中のほうが許せない。もし青山雅紀さえいなきゃ、今日で全部片がついてたはずだ。だから――敵の敵は味方ってわけだ」

 正妻の子として生まれた男にとって、隠し子という存在は本来、心の底から忌み嫌うべきものだった。いや、憎悪はすでに極まっている。世界中の隠し子を一人残らず始末...

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