第535章 資金が揃えば入れる

時間はじわじわと過ぎていった。

岡本馨は真面目な顔で書類を開き、署名欄のページまでぱらぱらとめくっていく。

西村友紀はいても立ってもいられず、声を荒げた。

「もういいでしょ、ちゃんと見たんだから、さっさと中に入れてよ。こういうのはスピードが命って、あんたもわかってるでしょ?私、急いでるの。安心して、この話が片付いたら、ちゃんとあんたにも別件で何本か契約回してあげるから。これ見ればわかるでしょ?青山雅紀だって水野実里だって、みんな私にはすごく良くしてくれてるの」

岡本馨は書類を手にしながらも、まるで焦る様子はなく、にこにこと笑った。

「それはこっちも同じでさ、このプロジェクトもかなり...

ログインして続きを読む