第544章 企み

部屋の中には、西村友紀のとろけるような声が、途切れることなく響いていた。

青山聡は隣で何か思案しているふうで、何も言わない。ただその腕に力をこめ、彼女をきつく抱きしめると口を開いた。

「安心しろ。この世界で、たとえ俺が全員を捨てることになっても、おまえだけは絶対に手放さない。おまえこそが、俺の本当の女で――たった一人の女だ」

そう断言されて、西村友紀はほっと息を吐き、そのまま甘く唇を重ね返す。

室内の温度が一気に上がり、二人の身体はあっという間に再び絡み合った。

――が、数分も経たないうちに、青山聡はもう息も絶え絶えになり、西村友紀の上にぐったりと倒れ込んでいた。

西村友紀は目を...

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