第546章 秋山家の人

あの男の素性までは洗っていない。けれど、もうほとんど確信していた。あいつは秋山の人間だ。

 母の、本当の実家。

 あの一族の卑劣さは嫌というほど知っている。やろうと思えばどんな真似でも平気でやる連中だ。当時の是非がどうであれ、青山光にとっては、首を突っ込みたくもないし、関わり合いにもなりたくない過去だった。

 その連中が、よりによって特許を奪いに来るとは。

 じゃあ……パスワードの提供者の狙いは、何だ。

 まさか、自分たちが全部仕上げたところで横取りするつもりなのか。

 光の胸の内はぐちゃぐちゃだった。別の仕事に手を付ける気にもなれず、ただモニターに映るあの男の姿を、食い入るよう...

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