第554章 庭で、よりムードがある

東の空が白み始め、夜明けが訪れようとしていた。二人はそのまま腰を下ろし、昇っていく太陽を眺めることにした。

しかし、美しい日の出を見つめながら、青山光はどうしても何かを見落としているような気がしてならなかった。

そうだ。

大吉が危篤だというのに、中山誠子と安田大奥様は一体どこへ行ったのだろうか。

先ほど医師は、自分だけでなくあの母娘にも連絡したと言っていた。だが、病院に着いてから一度も二人の姿を見ていない。それに、中島さんもそのことについては一言も触れなかった。

まさか来るのを拒否したのだろうか。

いや、違う。

いくら中山誠子が大吉のことなど全く気に留めていないとしても、大奥様...

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