第568章 鍵

部屋の中は、塵一つなく綺麗に片付けられていた。

窓からは気怠げな陽光が差し込み、安田大吉の全身を柔らかく包み込んでいる。

額には玉のような汗がびっしりと浮かんでおり、事情を知らない者が見れば、日差しのせいだと思うかもしれない。

だが、青山光たちだけは知っていた。その冷や汗が、激しい暴行によって引き起こされたものであることを。

青山光は歩み寄り、床に這いつくばる安田大吉を冷ややかに見下ろした。

「実を言うと、前回言いそびれたことが一つあるの。お母さんはあなたを恨んでいたわ。最初から最後まで、あなたのことなんて少しも好きじゃなかった。だから、鬱病になったのもあなたのせいじゃなくて、本当...

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