第571章 点火

「おまえって本当に小悪魔だな。真っ昼間から、そんな火ァ点けてどうする気だ」

低くかすれた男の声が耳元で落ちてきて、青山光はびくりと目を見開き、青山雅紀の欲情に濡れた瞳と正面からぶつかった。羞恥と苛立ちが一気に込み上げ、頬がぱっと真っ赤に染まる。

「疲れないの? 私たち、さっきまでずっと飛行機に乗ってたのよ。もう休みたいんだけど」

潤んだ瞳で、青山光は縋るように、期待を込めて彼を見上げる。

青山雅紀の目が一瞬だけ陰り、胸の奥にかすかな痛みが走る。だが、結局そのすべてを欲望が押し流した。身を屈め、そのまま唇を塞ぐ。

同時に、彷徨っていた手が途端に落ち着きをなくし、青山光の白い肌の上を好...

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