第572章 守銭奴

秋山至恩は勢いよくソファから跳ね起きた。

「いい加減にしろ。俺の前でくだらない戯言を並べるな。それならお前が少しでも財産を出してみろよ。他人事だと思って好き勝手言いやがって」

「もしあの娘が俺の姪なら、当然それくらいは出すさ。だが、お前も知っての通り、俺の身分が暴露されてからというもの、俺の財産はすべて母さんに没収されてしまった。しかも、全部お前の名義に変更されたんだ。お前こそ、少しは吐き出す気にならないのか」

「お前には関係ないだろう」

秋山至恩の容赦ない言葉に対し、秋山祥大はただ静かに首を横に振った。

身分が暴露されたその瞬間から、自分がこの家での発言権を完全に失ったことを、彼...

ログインして続きを読む