第575章 愛妻家

毎朝、目を覚まして最初にすることは、スマホのメッセージを確認することだった。

銀行の融資の返済期限が目前に迫っている。もし遅れれば、莫大な違約金が発生してしまう。

どうあがいても、その金額は彼らにとって破滅を意味していた。

もしこの事態を早急に解決できなければ、海外へ飛ばされることになるだろう。

西村友紀はうつむき加減で言った。

「もう少し時間をくれ。今、なんとか手立てを考えているところだ」

「だといいがな」

青山聡は冷たく言い放ち、キッチンへと姿を消した。

現在、彼はパーティーの進行すべてを完璧に把握しようと躍起になっていた。いかなるミスも許されないからだ。

青山聡がパー...

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