第576章 中島さんの末路

救いを求める声が、真っ暗な空間の上空をいつまでも旋回していた。

けれど――それもすぐに。声はだんだんと小さく、遠くなり、やがて完全に消える。

青山の爺さんは、隣に控えているもう一人の執事にちらりと目をやり、ぽつりとこぼした。

「お前たち、もう何年わしのそばにおるんだ? わしは今まで、お前たちに大したことは何も求めてこんかった。ただ、そばにいてくれりゃそれでよかった。長年の顔馴染みとして、たまに世間話でもして……それだけで十分やと思ってきたんだがな。結果がこれか」

屋敷には執事が十人近くもいる。

それぞれが衣食住、外出の付き添いなど、細かく担当が分かれていた。

見た目こそ「執事」だ...

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