第577章 口論

いつの間にか、二人の間で口論が始まっていた。

中山誠子の態度は明確だった。もう手元に金はないのだから、少しは節約すべきだというのだ。

一方の大奥様は、自分がこれほどの歳なのだから、少しばかり贅沢をしたところで何が悪いのかと考えている。

ましてや、これまでの人生ずっと同じ水準で暮らしてきたのに、今さら急に生活の質を落とすなど、到底受け入れられるものではなかった。

二人の言い争う声が次第に大きくなり、とうとう使用人たちをも驚かせてしまった。

使用人たちは、彼女たちの絶え間ない口論にはとうに慣れっこだった。最初は関わり合いになるまいと無視を決め込んでいたものの、ふと、青山光の名前が耳に飛...

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