第582章 悲惨な生活が始まったばかり

安田大奥様は力なく地面にへたり込み、見渡す限りの草原と動物たちを眺めながら、その冷厳な現実に涙をこぼした。

「何度も言ったでしょう、どうしてあの子たちに逆らうのよ。これで満足? 私たち、ここで暮らす羽目になったのよ」

「お義母様こそ何なのよ? 事あるごとに私を責めて。私だって私たちのためにやったのよ。尻尾を巻いて逃げ帰ればよかったとでも? ここから抜け出すためにやったことだし、それに……」

スマートフォンを取り出し、中山誠子はためらうことなく一通のメッセージを送信した。

海外へ送られる前、彼女はすでに一人の友人に連絡をつけていた。きっとその友人が助けに来てくれると信じて。

安田大奥...

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