第583章 嫌味な物言い

その場は熱気を帯びた会話で大いに盛り上がっていた。

どこの家でも、子供たちのこととなると頭を抱える事情があるものだ。

ある家の令嬢はどうしようもないクズ男に熱を上げ、またある家の御曹司は虚栄心の塊のような女に引っかかっている。

そもそも、名門のサークル内では政略結婚が当たり前なのだ。

政略結婚に幸せは少ないだろうと気を利かせ、子供たちに自由な恋愛を許した結果が、この体たらくである。

まったく、頭が痛いことこの上ない。

それに比べて、青山の爺さんは実に羨ましいと、誰もが思っていた。

青山家には二人の孫がいるが、一人は素直に政略結婚を受け入れ、もう一人の孫は青山光を妻に迎えたのだ。...

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