第587章 去った

水野の祖父は、その場で即断した。

「うちの孫のことは知ってるだろう? 小さい頃から聡と二人で、いわゆる幼なじみってやつでな。一目惚れ同士なんだ。なら、付いて行くに決まってるだろ。さっさと荷物まとめて、一緒に行ってきなさい」

水野実里は心の底では不満たらたらだったが、青山の祖父のあの威圧感のある視線の前では、文句の一つも言えない。結局、おとなしく部屋に戻って支度を始めるしかなかった。

二人が飛行機で海外へ発ったのは、それから二時間も経たないうちのことだった。

その知らせを西村友紀が受け取った時、頭の中は真っ白になっていた。

どうしようもなくて、まずはフライトを必死で調べ、すぐさまチケ...

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