第11章

娘がボディガードにしがみつき、あまりにもみっともない格好になっているのを見るなり、慌てて使用人に命じて二ノ宮薫子を引きはがした。

「いったい、どうしたの!」

二ノ宮薫子はそこでようやく恐怖から我に返り、自分が何をしていたのか気づいて、頬がじわっと赤くなる。下唇を噛み、いたたまれない顔で言った。

「パパ、ママ……さっき悪夢を見たの。怖すぎて、死ぬかと思った! あの女の幽霊が、夢の中でもまだ追いかけてきて……!」

林原涼子が辛抱強く歩み寄り、やさしく宥める。

「大丈夫よ。もう終わったこと。ほら、部屋に戻って寝なさい」

薫子はまだ何か言いたそうだったが、ボディガードの隊長が傍にいるのを...

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