第119章

「探してる……?」

二ノ宮原子の顔から血の気が引いた。まさか――あいつらが探しているのは、自分の玉佩なのか。

原子は一瞬だけ固まり、すぐに試着室へ駆け戻った。

だが、どこにもない。試着室も、店内の棚も、レジ周りも、裏の倉庫も。ひっくり返すように探して、気づけば三十分が過ぎていたのに、玉佩は影も形も見つからなかった。

胸の奥に、じわじわと嫌な予感が広がる。

原子はメルのもとへ急ぎ、腕をつかんだ。

『ねえ、覚えてる? あの人たち、何か特徴はあった? 何を探してたの?』

メルは困惑した顔で薄原川人を見た。川人もまた、静かに原子を見つめている。

メルは迷いながら口を開く。

『何を探...

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