第126章

「どうして急に来たの?」

ホテル支配人の弥香は制服のジャケットを脱ぎ、下に着ていた服をあらわにする。

薄く笑って言った。

「親友が危ないって聞いたら、駆けつけるに決まってるでしょ。で……この女、どうするつもり?」

弥香はサービスワゴンをつま先で軽く蹴った。

その音に反応したのか、本原順子はすでに意識を取り戻していた。

目を見開き、目の前の二人を見て、顔面から血の気が引く。

「……あんたたち、何する気?」

二ノ宮原子は冷たい視線だけを投げ、順子には答えない。

弥香に向けて、淡々と言った。

「この女が本原様に薬を盛った。解毒剤を手に入れないといけない」

弥香は昔から、こうい...

ログインして続きを読む