第15章

そう思った矢先、枕の下に忍ばせていたスマホが鳴り出した。

音量は大きすぎるわけじゃない。けれど、小さくもない。

二ノ宮原子は血の巡りが一気に早まるのを感じ、薄原川人を起こしてしまうんじゃないかと息を殺した。

彼女の角度からは、薄原川人の顔は見えない。

ただ、呼吸が首筋にまとわりつくみたいに降りかかってくる。

くすぐったい。

しばらく待っても動く気配はなく、二ノ宮原子はそろそろと手を伸ばした。誰からのメッセージなのか確かめるつもりで。

指先が、もぞもぞとスマホに触れた――その瞬間。

耳元で、眠気の濃い声がした。

「誰かからメッセージか?」

二ノ宮原子はびくりと跳ね、振り向い...

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