第23章

「みんな、いっせーの! 二ノ宮原子に思い知らせてやれ! あいつ、誰でも自分のもんにできるとか、妄想すんじゃないよ!」

二ノ宮原子は胸の内で冷たく笑った。妄想、ね。

……鈴原そらか。

なら、こいつらを呼んだのは二ノ宮薫子だろう。

今ごろどこかで、原子が殴られて泣き叫ぶ姿でも待ち構えて鑑賞するつもりに違いない。

次の瞬間、七、八人の女子が一斉に詰め寄った。手にした金属バットが、容赦なく原子の頭を狙う。

原子は、怯えもしない。

片手で――がしっ、とバットを掴んだ。

そのまま鋭く身を翻し、奪い取った一本で他のバットを受け流す。火花が散りそうな衝撃音。さらに、しゃがみ込むと同時に、足を...

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