第26章

そう言い捨てると、スカートの裾をつまんで立ち去ろうとした。だが鈴原そらが素早く菓子皿を置き、片手で二ノ宮原子の手首を掴む。

「二ノ宮原子。三年だよ。俺、本当にずっと探してた。何があったのか、教えて。俺にできることがあるなら、何だってする。……無視しないで。お願い、だめ?」

二ノ宮原子は、怒りで笑いそうになった。

足を止め、抵抗もやめる。片方の口角だけをつり上げた。

「鈴原様、手を離してください。おっしゃる通り、三年も経てば人は変わります」

鈴原そらがあのとき見せた裏切りを、彼女は一生許さない。

今さら何を言っても、遅い。

鈴原そらがまだ何か言いかけた、その背後から――こつ、こつ...

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