第37章

薄原建人は怒りで両手を震わせ、振り返って、燦然とそびえる金盛ビルをにらみつけた。

この瞬間、薄原川人への憎悪は頂点に達していた。

……あのとき、殺し屋を雇ってあいつに手を出させたのは、まだ甘かった。

薄原川人みたいな人間は、徹底的に引き裂かれて、死体は海へ投げ込まれ、魚の餌にでもなればいい。

運転手がバックミラー越しにちらりと後ろを見る。

「若様、これからお戻りになりますか」

薄原建人は深く息を吸い、首を横に振った。

「戻る前に、寄るところがある」

薄原川人に長いこと押さえつけられ、彼はA市中の笑いものになっていた。

ならば構わない。薄原家のこの笑い話が、あとどれだけ続くの...

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