第116章

川崎佑哉は険しい顔のまま言った。

「おまえ、国内にいないだろ。俺がこっちで何してるか、分かるのか?」

陸田明広は黙ったまま。

川崎佑哉は口元だけを吊り上げる。

「つまり想像ってことか。根拠もないのに、俺を悪者にするな」

「悪者にしてるかどうかは、自分が一番分かってるだろ」陸田明広は白い目を向けた。「身の回りのゴタゴタも片づいてないくせに、今度は安美にまで絡む。よくそんな顔できるな」

「鈴村千雪と子どものことは、俺がちゃんとする」

「どうやって?」陸田明広は鼻で笑った。「金渡して国外に追い出すとか? 息子まで産んだ相手に、薄情すぎだろ」

川崎佑哉は立ち上がり、陸田明広と真正面か...

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