第123章

『ほんとに大丈夫だよ。信じられないなら、小村おじさんに聞いてみて』

稲子はくるりと振り返り、小村助手を見た。

小村助手は慌てて何度も頷く。『稲子、心配しなくていいよ。川崎様は本当に大丈夫。あと数日で退院できますから』

それを聞いて、稲子はようやく少しだけ肩の力を抜いた。病室のベッドへ小走りで寄り、川崎佑哉の手に刺さった点滴の針をじっと見つめる。

『川崎おじさん、痛い?』

『痛くない』

『うそ。注射が痛くないわけないもん』稲子はぷうっと頬をふくらませた。『稲子、注射のとき、すっごく痛かったよ』

川崎佑哉はふっと笑う。『じゃあ稲子は、ほんとに勇敢だな』

『もちろん!』稲子は小さな...

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