第127章

「離せ」川崎佑哉が氷みたいな声で言った

「離さない。裕司に会わせてくれるって約束するまで、絶対に離さない」

川崎佑哉は小村助手に目配せした。

小村助手が一歩前へ出て、鈴村千雪の腕をつかみ、力任せに引きはがす。

「佑哉……お願い。裕司に会わせて。お願いだから……!」

鈴村千雪は喉が裂けるほど泣き叫んだ。けれど川崎佑哉は、ただ見下ろすだけ。瞳に熱は一滴もない。

「鈴村千雪。チャンスはやった。捨てたのはおまえだ。今日から――おまえは裕司の母親じゃない」

「……佑哉、何を言ってるの?」

「裁判所に申し立てる。おまえの親権を剥奪する」

「嫌! そんなの、できるわけない!」

鈴村千雪...

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