第142章

『甘美って子、入院してから金がどんどん飛んでってさ。前にもらった200万も、もう40万しか残ってない。大輔のために貯めとこうと思ってたのに、何を貯めろってんだよ』

大崎恵子は腹立ちまぎれに机をバンバン叩いた。

『お母さん、あの家で何年も必死に働いてきたのに、なんであっちの都合ひとつでクビにされなきゃいけないの。しかもこんな大事な時に! 甘美の治療費、これからもまだまだかかるんだよ。向こうが責任取らないなら、うちでどうやって払うの? こんなの、泣き寝入りなんてできない!』

『泣き寝入りじゃなきゃ、どうすんだい』

佐藤のおばさんも腹の底に澱みたいな怒りを抱えていた。だが、川崎家の権勢を思...

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