第35章

「こんなに大勢が見てたのに、おまえはまだ言い逃れするのか?」

「あなたが私のせいだって決めつけてるなら、どうしてわざわざ聞くの? 意味ある?」江原安美は心底疲れた声で言った。「謝れってことでしょ?」

川崎佑哉が言うまでもない。安美は勝手に『手順』を踏むように、淡々と口を開いた。

「謝ります。ごめんなさい。わざとじゃありません。ブレスレット、いくら? 弁償する」

「壊したんだから謝るのは当たり前だろ」川崎佑哉は怒気を隠さない。「その態度が気に入らない」

「私が触ってないって言ったら?」安美の声が跳ね上がった。「あの子が自分でわざと切ったの。……一回でいいから、私のこと信じてくれない?...

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