第46章

連絡先が欲しかっただけか。

江原安美はあっさりスマホを取り出した。

「もちろん。これから分からないことがあったら、スマホで聞いてくれていいよ」

早村空は「うん」とだけ返して、自分のスマホを出し、彼女のコードを読み取った。

ひと通り案内し終えると、江原安美は自席に戻って仕事に取りかかった。

その日は残業もなく、午後5時にはさっさと帰った。

翌朝、出社すると自分のデスクにアイスアメリカーノが置かれていた。

周防が買ったものだと思い、彼女を呼びつけてコーヒーを差し出す。

「最近しばらくコーヒー飲めないの。これ、周防が飲んで。今後も買わなくていいよ。もったいないし」

「安美さん、私...

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