第80章

「開けろよ、このビッチ! うちの息子に手ぇ出しやがって! 今すぐ出てきて謝れ! じゃなきゃ今日はお前んちのドア、叩き壊してやる!」

外で喚き散らす声に、大崎建也が調子を合わせる。

「そうだ! 聞いてんのか、江原安美! 今日、俺に頭下げて謝らねぇなら、俺も母ちゃんも一緒に家ごとぶっ壊してやる! 男に遊ばれ尽くしたビッチが、私生児まで連れてさ。ちょっと褒められたくらいで、いい気になってんじゃねぇぞ!」

江原の父の顔色が、どす黒く沈んだ。立ち上がり、玄関へ向かおうとする。

安美が腕を伸ばして止めた。

「お父さん。これは私が片づける」

安美はドアを開け、そして自分の背で外の視線を遮るよう...

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