第24章 結城凝香がまさか彼をを裏切って不倫していたなんて!

それまでの三年間、彼女はたしかに紀藤瑛介の前で、ずいぶんと自分を低くしてきた。

けれど、それは彼女に信念も、越えてはいけない一線もないという意味じゃない。だからこそ――手放すと決めたら、驚くほど早かった。

学生時代の話になり、くだらない思い出を掘り返しているうちに、二人とも笑いが止まらなくなった。

そしていつの間にか、話題は仕事へ移っていく。

温井賢人は、自分の服に合わせる装飾品のデザインを手伝ってくれる人を探していた。

「君の実力は知ってる。任せられる――いや、正確には『任せるには勿体ない』くらいだ。こういう装飾なんて、君にとっては子どもの遊びみたいなもんだろ」

温井賢人は結城...

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