第49章 大きく張って、五百万を賭ける

二人はまず馬選びに向かった。このクラブにはさまざまな馬が揃っており、どの馬を引き当てるかは腕次第――というわけだ。

土田正樹は一頭ずつ馬房の前を歩き、毛並み、体格、筋肉のつき方を確かめ、ときには蹄まで覗き込む。そうして最後に選んだのは、毛艶がよく、肉づきも申し分なく、四肢の踏ん張りがひと目でわかる一頭だった。見た瞬間にわかる。これは間違いなく速い。

経験から「ここで一番」と判断した土田は、念のためスタッフにも軽く確認を入れる。

そして結城凝香へ視線を向けると――彼女はまだ選びきれていないらしく、馬を見比べていた。

土田は口の端を吊り上げ、鼻で笑う。

「無駄だろ。いちばんいいのは俺が...

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