第119章

それは、和泉静留に――自分の身にいったい何が起きていたのか、きちんと説明することだった。

今となっては、隠してきたことなんてどうでもいい。

ただ一つ分かっているのは、ここでちゃんと話せなければ、自分と静留は本当に終わるということ。

この瞬間、秘密はもう秘密じゃなくなる。

静留に信じてもらえないかもしれない。だからこそ、言うことが全部本当だと証明してみせるしかない。

和泉静留は平岩空人に手を引かれ、早足で歩かされていた。

何度も立ち止まろうとしたのに、空人は彼女の声が聞こえないみたいに足を止めない。

エレベーターを降り、マンションの敷地内に出たところで、ようやく空人の歩みが少しだ...

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