第18章
青崎ユリカの視線が和泉白子をなぞり、そのまま小さくうなずいて同意する。
「そうよ。あの二匹のガキにいい気にさせないで。まずは鼻っ柱を折ってやって、和泉静留には大人しく言うことを聞かせればいい」
和泉国見は眉を寄せ、しばらく考え込んでからうなずいた。
「いいだろう。ただし、やり過ぎるな。あいつらは……まだ使い道がある」
それぞれ腹に別のものを抱えたまま、連中は自分たちがすでに誰かの仕掛けた罠――逃げ場のない網の中にいることに、まるで気づいていなかった。
翌日。
空がようやく白みはじめた頃、和泉静留は目を覚ました。隣では二人の子どもが、まだ甘い寝息を立てている。
平岩景也は眠ってい...
ログインして続きを読む
チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章
8. 第8章
9. 第9章
10. 第10章
11. 第11章
12. 第12章
13. 第13章
14. 第14章
15. 第15章
16. 第16章
17. 第17章
18. 第18章
19. 第19章
20. 第20章
21. 第21章
22. 第22章
23. 第23章
24. 第24章
25. 第25章
26. 第26章
27. 第27章
28. 第28章
29. 第29章
30. 第30章
31. 第31章
32. 第32章
33. 第33章
34. 第34章
35. 第35章
36. 第36章
37. 第37章
38. 第38章
39. 第39章
40. 第40章
41. 第41章
42. 第42章
43. 第43章
44. 第44章
45. 第45章
46. 第46章
47. 第47章
48. 第48章
49. 第49章
50. 第50章
51. 第51章
52. 第52章
53. 第53章
54. 第54章
55. 第55章
56. 第56章
57. 第57章
58. 第58章
59. 第59章
60. 第60章
61. 第61章
62. 第62章
63. 第63章
64. 第64章
65. 第65章
66. 第66章
67. 第67章
68. 第68章
69. 第69章
70. 第70章
縮小
拡大
