第23章

和泉白子は、どこからか翔太と華蓮がもうすぐ希望幼稚園に通う予定だと嗅ぎつけたらしく、胸の奥でまた嫌な企みが芽を出していた。

希望幼稚園、園長室。

園長は和泉白子が差し出した小切手を見るなり、腹の底がふわりと浮くような高揚を覚えた。

顔だけは困ったふりを作りながら、手は素早く小切手を和泉白子の指先から引き抜く。

「和泉さん、こういうやり方は……あまり公平とは言えませんよ。子どもたちも確かに、もう就園の年齢ですし」

和泉白子は淡々と一瞥しただけで、笑っているのかいないのか分からない口元のまま言った。

「希望幼稚園は最近、資金繰りが苦しいって聞いたわ。新しい設備に替えるお金がなくて困っ...

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