第24章

和泉静留は、佐藤園長にずいぶん食い下がった。だが、返ってきた答えは結局、彼女を落胆させるものだった。

しまいには佐藤園長も堪忍袋の緒が切れ、警備員を呼んで和泉静留を半ば強引に「お引き取り願った」。

警備員に両脇を抱えられ、外へ連れていかれながらも、和泉静留はなお食い下がれずにいた。そんな彼女を引っ張っていく警備員が、ぶつぶつとこぼす。

「まったく、最近は誰でもここへ来て提携の話をするんだな。午前中にも和泉さんって人が来て、午後にもまた和泉さんだなんて。こんな偶然、あるかよ」

その独り言を耳にした瞬間、和泉静留のうつろだった目に、はっと光が戻った。

「今……朝にも和泉さんが来たって言...

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