第74章

和泉白子は言い出したら即行動の女だった。すぐさま弁護士に連絡し、内容証明つきの弁護士名義の通知書を作らせる。

さらに彼女は、いわゆる代筆屋まで雇った。自分に都合のいい「お気持ち表明」を約2,000字、これでもかというほど大げさに書かせ、誤字脱字がないか確認してからネットに投下する。弁護士の通知書の画像も添えて、セットで拡散だ。

――ところが。

反応は、白子が思い描いていたものとは程遠かった。

今どき、弁護士の通知書を出す有名人なんて珍しくもない。真偽はどうあれ、ちょっとでも火の粉が飛べば、芸能人は決まって同じように「弁護士からのご連絡」を貼りつける。

最初こそ「やばいかも」と身構え...

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