チャプター 116

部屋の中の二人は黙ったまま、雨に濡れた体をタオルで拭いていた。

アメリアはうつむき、手早くメッセージを一本送ると、革張りのソファにもたれかかって、ふたたびゲームを起動した。

そのゲームには一銭も課金していない。だから次の物語を見たければ、地道にゆっくり進めるしかなかった。

できるだけ早くストーリーを終わらせたくて、この数日アメリアは時間さえあればゲームを開き、黙々とやり込んでいた。

オーロラは拭き終えるとアメリアの隣に腰を下ろし、何か言いかけて口を開いたものの、ためらって言葉を飲み込んだ。

友人の不安を感じ取ったアメリアは、ゲームの手を動かしながらオーロラにちらりと目を向けた。「聞き...

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