第165章

ゲームを終えると、アメリアは椅子から立ち上がり、だらりと伸びをした。「はいはい、もう終わり。遊ぶのはおしまい」

彼女は今度こそ勝ってみせると、心に誓っていた。

アメリアはもううんざりだった。退屈な遊びだと思い、二の句も告げずに断った。

それでもエロディは諦めない。決意にきらめく目のままアメリアを追いかけ、腕を引っ張った。「ねえ、やろうよ。一度ちゃんとチェスを習おうって思ったことない? いとこがプロなの。教えるの、大喜びだよ。あっという間にチェスの達人になれるって」

魅力的な申し出ではあったが、アメリアにその気はない。彼女は首を横に振り、スマートフォンの画面に映る盤面をちらりと見返した。...

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