チャプター 195

彼女はその人物をソファへ横たえさせた。「正直に言えば、マルティネス家って外から見れば完璧なのよ。みんな仲がいいように見える。だけど実際は、ありふれた上流階級の揉め事を抱えた、ただの金持ち一家にすぎない。私たちは自分勝手で、いつだって自分のことばかり、他人のことなんて考えもしない」

「アメリアは戻ってこないほうがいい。ここには家族の愛なんて、どうせないもの。もう、放っておきましょう」

そう言いながら、彼女は携帯電話を取り出して警察に通報し、床に座り込んだままのジェイドへちらりと視線を送った。ほどなくしてサイレンの音が空気を満たし、警官たちは母娘をそろって連行していった。

引き立てられる途中...

ログインして続きを読む